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髪の毛から醤油をつくる!?

こんにちは。

いきなりですが「髪の毛を切った後の使い道」と言えば何が浮かびますか?

ほとんどの方が、「ウィッグ」「かつら」「人形の髪の毛に」などを浮かべるのではないでしょうか。しかし、髪の毛を「食べる」この発想に至った方、いらっしゃいますか?

 

今回は、髪の毛を醤油にする「人毛醤油」についてご紹介致します。

人毛醤油とは?

人毛醤油とは、その名の通り、髪の毛から醤油を作る方法です。

日本で、昭和初期に髪の毛の研究の一環として、人間の髪の毛を原料とした醤油を作れないか実験を開始したのだそうですが、その発想に至った過程が非常に気になります…

醤油は確かに万能で欠かせない調味料ですが、髪の毛から抽出しよう!なんて思ってもみませんでした。

hatenanews.com

作業工程

人毛醤油の作り方は非常に簡単です。

毛髪を10時間から24時間ほど、塩酸で煮沸し加水分解を行います。すると、髪の毛はアミノ酸やペプチドに分解され、醤油と似た水溶液になるのです。

そして、その水溶液をろ過して苛性ソーダで中和させて…これで、人毛醤油の完成です!

研究結果

髪の毛の研究として行われた人毛醤油の実験から、

  • 醤油に似た水溶液にはなるが、揮発成分に乏しく、実用するに耐えない
  • 大豆類の植物の皮や葉、茎、搾りかすなどの部分を粉砕し、同じ方法で醤油を製造した方が、コストや品質の両面で優れていた

この2点から、人毛醤油は実用化されず、幻の食材になった…かと思われました。

中国ではいまだに人毛醤油が製造されている!?

中国では髪の毛を1キロ当たり1元(およそ15円前後)で理髪店などから購入し、簡単に選別作業を行い再び化学工場に転売されます。 そして、工場で塩酸の水和などの化学的な生成を行い、アミノ酸溶液につくりかえます。

この溶液を「醤油の材料」として転売することで、一時期中国の醤油には人毛醤油が混じっていました。

政府から生産禁止命令が出た

中国の記者の間で人毛醤油が話題となり取材を行ったところ、中国の国営テレビ局である中央電視台の「毎週質量報告」という番組が「毛髪醤油」として特集しました。

番組では生産者に「髪からどうやって醤油を作るのか」詳しく取材したところ、人毛醤油に使われていた髪の毛は、染色されていたり、髪の毛に絡まって使用済みの注射器、生理用品、病院綿、コンドーム…などが不衛生なものが混入されていました。

中には癌やてんかんなどを引き起こす可能性がある有害物質が含まれていたことを発表しました。 また、人毛は水銀やヒ素などを含有しており、人体に危険があることから、中国政府は人毛醤油の製造を禁止しました。

その後、2005年に中国の新聞、沈陽今報が人毛醤油を追跡取材し、今でも悪徳な商人による人毛醤油生産が続いていることが判明し、国民の間で大きく話題になりました。

髪の毛は食べるものではなく生やすもの

如何でしたでしょうか。髪の毛を食べるなんて、自分には信じられません…! 髪の毛は生やすものであり、食べるものと認識している方はごく少数だと考えます。

それにしても、もし「この醤油には髪を伸ばす効果がある」なんて言われたら…ごくり。 人毛醤油をビールジョッキでごくごく飲んでしまいそうな気がします! (※実際にはそういった髪を伸ばす効果なんてありませんので、ご安心ください!)